デザインは、私たちの仕事ではありません。
トレンドを作ることも、華やかなショーに出ることもありません。
私たちの仕事は、ただ「縫う」こと。
それ以上でも、それ以下でもありません。
けれど、私たちは知っています。
見えない箇所の、ほんの数ミリの始末。
肌に触れる裏側の、わずかな気遣い。
その誠実な蓄積だけが、
袖を通した時の「心地よさ」に変わることを。
その心地よさが、鏡の前の女性に、少しの自信を与える。
その自信が、今日を過ごす気分を少しだけ前向きにする。
もしそうなれたら、その服はきっと、
その人にとっての「お気に入り」になるはずです。
主役は、着る人と、服。
私たちは、それを支えるための
「確かな黒子」で、在り続けたいと思います。